バリスカン造山帯の深成岩類 Plutonic rocks in Variscan orogeny (n=10)

写真横=10cm
リンバラ(ギャンドーネ)
Rosa Limbara, Ghiandone Limbara
黒雲母花崗岩
イタリア・サルデーニャ島サッサリ県リンバラ山

写真横=10cm
ローザベータ
Rosa Beta
黒雲母花崗岩
イタリア・サルデーニャ島ガッルーラ

写真横=10cm
ホワイトパール
White Pearl, Blanco Perla
黒雲母花崗岩
スペイン・マドリード州

写真横=10cm
ローザ(ピンク)ポリーニョ
Rosa Porino, Pink Porino
黒雲母花崗岩
スペイン・ガリシア州ポンテヴェドラ県

写真横=10cm
グリスペルラ(スペイン)
Gris Perla
斑状花崗閃緑岩
スペイン・ガリシア州ポンテヴェドラ県

写真横=10cm
ローザベル
Rosavel
斑状花崗岩
スペイン・ガリシア州

写真横=10cm
アズールエクストレマドゥーラ
Azul Extremadura, Azul Molano
花崗閃緑岩
スペイン・エストレマドゥーラ州

写真横=8cm
アズールプラティノ
Azul Platino
花崗閃緑岩
スペイン・エストレマドゥーラ州

写真横=9cm
グランペルラ
Gran Perla
斑状花崗岩
ポルトガル

写真横=10cm
グランデクリスタル
Grande Cristal, Cinza Cristal
斑状花崗岩
ポルトガル



図:バリスカン造山帯の分帯(Arenas et al., 2016)

 造山運動(orogeny)とは、海洋プレートの沈み込みや大陸と大陸の衝突によって起こる山脈を形成させる現象のことで、造山運動によってできた地質体を造山帯という。造山帯には、海底堆積物が変成作用を受けた変成岩、マグマが生成し固結した深成岩や火山岩ができている。古生代以降には3つの造山運動があり、古い順に、カレドニア造山運動、バリスカン(ヘルシニア)造山運動、アルプス-ヒマラヤ造山運動と呼ばれる。

 古生代石炭紀から二畳紀にかけて(およそ3億8000万〜2億8000万年前)、ローラシア大陸とゴンドワナ大陸が衝突して超大陸パンゲアが形成されたプロセスが、バリスカン造山運動である。バリスカン造山運動と関連して形成された花崗岩体として、ボヘミア岩体(Bohemian Massif), ライン岩体(Rhenish Massif), イベリア岩体(Iberian massif)などがある(Arenas et al., 2016)。石材としては、スペイン・ガリシア州やイタリア・サルデーニャ島産の花崗岩類が、日本でもよく見られる。同時期の花崗岩類は、イギリス・コーンウォール地方にも分布しており(Cornubian Batholith) はバリスカン造山運動後に生じた引っ張り応力場に貫入したS-type花崗岩と考えられている(Simon et al., 2016)。